至仏山

至仏山は、オゼソウ・ホソバヒナウスユキソウ・タカネバラ等の高山植物が有名で、尾瀬一帯を眼下に見下ろすことができる。山体が蛇紋岩で出来ているため、特殊な蛇紋岩植物と呼ばれる植物群が生育することで植物ファンに名高い。 同様に蛇紋岩植物が多い花の山として、北海道のアポイ岳や岩手県の早池峰山などがある。
平ヶ岳と同様、利根川と只見川の源流付近に位置する分水嶺であり、元々アプローチの困難な山であったが、坤六峠や鳩待峠への車道開通により、容易に登れる山の一つになってしまった。但し、山自身日本海側と太平洋側との風の通り道となっているため、しばしば天候が悪化し、安易な登山に因る遭難が後を絶たない。また、尾瀬ヶ原に直接下る道は、急坂で、道も荒れていることから、事故が多数発生している。十分気をつけたい。 位置的には、分水嶺ではあるが、尾瀬の西側の殆どは、群馬県にスッポリ
と入る様に県境が北側を走っているため、至仏山自身もスッポリと群馬県に収まっている。

■入山規制
蛇紋岩は崩壊しやすく、風化が早いため、大量の観光客が訪れる登山道沿いの浸食が激しくなり、一時期入山が禁止されていた。入山が解禁された現在でも、5月から6月にかけては植生の保護を目的とした入山規制が行われており、登山が可能になるのは7月1日から。尾瀬方面に下る登山道(東面登山道)は、現在でも浸食が激しい。下りの方が植生荒廃・土壌流出の影響が大きいということで、東面登山道に関しては、下りに使用しないよう登山者に呼びかけられている。(山ノ鼻〜森林限界までの往復を 除く)